日伊国交150周年記念式典一環行事
後援:在ミラノ総領事館
                                             
Kimi ga yo  君が代
~伝統と変遷の日本を見る~
MABIC, Maranello, marzo – novembre 2016


君が代~伝統と変化のはざまの4人の芸術家

11月19日、マラネッロの『マビック』が5回目の誕生日を迎えます。磯崎新の建築作品である『Mabic』の5周年記念の日です。

 この建物は、著名な日本人建築家 磯崎新が、近代建築の観点から伝統的日本建築を再評価し、そこへの回帰とそれを構成する要素とを実際のものとして具現化したものです。水平方向への広がり、空間の分断、光の効果、構成要素の一部を成す水が、現代的な感覚と相俟って(あいまって)、日本古来からのメッセージを呼び覚ましました。
 そしてこの、まさに『Mabic』5周年の日に、イタリア・日本の国交150周年を記念する一連の行事「Kimi ga yo」(フロリアーノ・テッラーノ監修)の締め括りとして、「Kimi ga yo. Quattro artiste giapponesi tra tradizione e mutamento」(君が代~伝統と変化のはざまの4人の芸術家」展の開催式を行います。当展覧会には、長年イタリアに住む4人の日本人芸術家、長谷川真樹、中井郁子、奥村祥子、塚本裕子が集います。また、開催式に引き続き、ピアニストの長田千佳が日本の近現代作曲家の作品を演奏します。
 展覧会のテーマは「日本の現代芸術に見る伝統と変化のコントラスト」。Mabicのサロンの輝く光の中で(照明デザイナー:M+K DESIGNの田中康一)、各自が違った、もしくは互いにほとんど対極にあるとも言えるスタイルを持つ4人の日本人芸術家たちが一堂に会し、対峙します。それぞれがそれぞれの観点でのアプローチを見せてくれることでしょう。

長谷川真樹は、日常の瞬間を繊細に詩的に描写した絵で物語ります。

中井郁子は、日本の従来の伝統的象徴を諷刺的で滑稽な色合いにデザインします。

奥村祥子は、伝統的な日本画のスタイルと素材を用いて芸術を追い求めます。

塚本裕子は、自然や森林の要素をテーマにしたものなど、有形の現象や感覚を超えて形而上作品にして表します。


長田千佳は、日本の1900年代の作曲家である山田耕筰、滝廉太郎、武満徹、久石譲、坂本龍一の調べを奏でます。

そしてその後は、お酒と緑茶でお楽しみください。

入場無料

※ インフォメーションと予約

Mabic, tel. 0536240028, e-mail: biblio.maranello@comune.maranello.mo.it 












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